「部下を飲みに誘うのはNG?」
「仕事の関係と割り切った方がいい?」
最近の若手社員の多くは、業務時間外の飲み会やイベントを極端に嫌う傾向にあります。
- コスパ・タイパが悪い
- 時間外も上司といたくない
- 定時になったら早く帰りたい
今では管理職をしている私も、定期的な飲み会にはウンザリしていた時期もあり、定時になったらサッサと帰りたいという気持ちもわかります。
しかしその一方で、飲みの席で部下の本音を聞くことができ、チーム運営に大きく役立ったということがあるのも事実です。
そこで本記事では、上司から部下を飲みに誘う際の注意点についてまとめ、上司・部下の適切な距離感についても詳しく解説していきます。
部下とのコミュニケーションを円滑にし、信頼関係を強化していきたいと悩んでいるなら、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
【動画】新入社員や若手社員の上司との飲み会への本音は?
HIRO@営業課長
営業職一筋で20年以上働いている、中堅サラリーマンです。現在では営業課長として、新規顧客の開拓とメンバー教育に日々奮闘しています。本ブログでは、営業マンが抱える悩みや不安の解消法を発信し、少しでも営業が楽しいと思えるようなキッカケを提供していきます。
会社の飲み会には行きたくない!と考える社員の気持ちは、こちら記事をご覧ください。
上司が部下を飲みに誘うのはアリか?現代の職場事情を解説
従来、飲み会はチームビルディングの手段として、多くの企業で広く活用されてきました。
しかし、働き方改革が進む現代の職場では、時間外に行われる飲み会において疑問視する声も数多く上がっています。
そこで、上司が部下を飲みに誘うメリット・デメリットを分析し、部下を飲みに誘う最適なタイミングについて解説していきます。
上司が部下を飲みに誘うメリット
- 緊張感の少ない環境で、部下の本音を聞くことができる
- 職場以外での交流が、チームワークを向上させる可能性がある
- 業務以外の話題から、部下それぞれの状況を理解できる
- リラックスした状態で、新しい発想が生まれやすい
上司であるあなたが部下を飲みに誘うことで、以上のようなメリットがあります。
飲みの場を通じて関係性を深めることができ、職場では話せないような悩みや意見を共有できることも飲み会の醍醐味と言えるでしょう。
また、部下が上司であるあなたに対して抱く距離感も縮まり、信頼関係を深めることもできます。
上司が部下を飲みに誘うデメリット
- 上司からの誘いで断りづらい
- 業務外の時間を拘束することへの不満
- 経済的な負担が発生する
- アルコールハラスメントのリスク
- 翌日の仕事に影響が出る可能性がある
その一方で、上司が部下を飲みに誘うことは、必ずしも良い結果となるわけではありません。
プライベートを重視する部下だった場合、飲み会に参加することがストレスと感じ、上司・部下の関係性を悪化させることもあるでしょう。
また、業務時間外の飲み会に無理やり誘うことで、パワハラやセクハラを訴えられてしまうリスクも考えられます。
今の若い世代は、仕事よりもプライベートを重視する人が多いですからね。
上司が部下を飲みに誘うタイミング
- プロジェクト成功時の慰労会
- 新メンバー歓迎会
- 年末年始などの節目
- 部署やチーム全体での定期的な懇親会
- 個別面談後のフォローアップとして
上司が部下を飲みに誘う際には、タイミングを考慮する必要があります。
業務がひと段落した後やプロジェクトが成功した際など、部下がリラックスできる状況で誘うことが効果的と言えるでしょう。
その一方で、業務が忙しい時期や部下が明らかに疲れている時には、飲みに誘うことは避けた方が無難です。
また、誘い方も強制的な物ではなく、あくまでもサラッと「今日、軽く行く?」といった感じにしましょう。
部下が断ってきた場合でも、不機嫌な態度を取るのはNGです。
上司と部下の適切な距離感とは?
現代の職場では上司・部下においても、互いを尊重し合える関係性が求められています。
上司の意見が絶対だ!という考え方で接すると、部下との関係性が悪くなり、まともな組織運営ができなくなります。
そのため、上司と部下の適切な距離感を保ちながら、人間関係を構築していく管理スキルを身に付けていく必要があります。
上司として意識すべき「距離感」とは
- 業務に関連する話題を中心にする
- プライベートな質問は控える
- 特定の部下との過度な親密さを避ける
- 意見や提案を歓迎する姿勢を示す
- 友人関係にならないよう注意する
最近の若手社員(いわゆるZ世代)は、上司に過度に干渉されない適度な距離感を求めています。
- 俺が言った通りにしろ!
- 都度、報告してこい!
- お前の意見は聞いていない!
このような接し方では、部下はあなたとの信頼関係を構築したいとは考えなくなるでしょう。
管理職は、部下が自立して働ける環境を整えてあげることも重要なミッションです。
また、定期的に1on1ミーティングやランチミーティングの機会を作り、部下の意見を吸い上げる機会も必要になってくるでしょう。
上司が部下を飲みに誘う際のマナー
上司が部下を飲みに誘う際には、マナーや注意点を押さえておく必要があります。
- 参加は自由であることを明確に伝える
- 帰宅時間や交通の便を考慮する
- 飲めない人に飲酒を強要しない
- 仕事の話は避け、楽しい雰囲気を作る
- 金銭的な負担を部下に強制しない
- 不適切な言動に注意する
ただですら断りづらい上司からの誘いのため、断りやすく誘ってみたり、行ってよかった!と思われるような飲み会にすることが重要です。
あくまでも自由参加であることを伝え、飲み会でも「俺が若い頃は!今の若いやつは!」と偉そうな態度を取ることは絶対にやめましょう。
また、上司であるあなたが全額負担する必要はありませんが、参加者のバランスを考えて支払い比率を変える考慮も必要です。
俺らの時は、上司からパワハラ三昧だったのにね。
今は嫌ならすぐに辞められてしまうので、こちらが気を遣わないとダメなんですよね。
上司が飲みに誘うことがもたらす影響とその対策
基本的に上司から飲みに誘う場合には、部下は断りづらいことは理解しておくべきです。
誘った際に部下は「ぜひ、行きましょう!」と返答してきても、本音で飲みに行きたいかどうかはわかりません。
そのため、上司から飲みに誘う際の部下への配慮が必要なケースや、飲みに誘わなくてもコミュニケーションを取る方法について解説します。
部下への配慮が必要なケースとは?
最近の若い世代(いわゆるZ世代)の中には、飲み会が嫌いな人やプライベートの時間を重視する人もいます。
そのような部下に対して、上司が無理やり飲みに誘うことが逆効果になることがあります。
また、家庭の事情や金銭的な問題を抱えている部下もいるため、飲み会以外に部下との信頼関係を構築する手段を用意しておくべきです。
業務時間外は、あくまでもプライベートなので、部下の気持ちを尊重しましょう。
飲み会以外のコミュニケーション術
働き方改革など昨今の社会情勢を判断すると、安易に上司から部下を飲みに誘うのは避けた方が無難です。
しかしながら、部下とコミュニケーションを取る必要もあるため、業務時間内に個別ミーティングを取り入れることをおすすめします。
また、常日頃から部下との会話を大切にし、部下からフィードバックをもらいやすい関係性を築いておくことも必要でしょう。
例えば、ランチを一緒に行ったり、営業同行の頻度を増やすなどをすれば、飲み会を利用しなくても部下と話す機会を増やすことは可能です。
よくある質問(FAQ)
上司が部下を飲みに誘う時のよくある質問をまとめました。
- 上司が部下を飲みに誘う際、どのように誘えば良いですか?
-
強制感を与えないように、部下の都合や気持ちを尊重しつつ、カジュアルに誘うことが大切です。
例えば、「仕事疲れたし、軽く飲みに行かない?」といったノリで誘うことで、部下にプレッシャーをかけずに誘うことができます。
- 飲みに誘った際の支払いは上司が全額負担すべきですか?
-
新入社員や若手社員には、全額負担しても良いでしょう。
ただし、頻繁に飲みに行く場合には、部下が負担と感じない程度の支払いはしてもらっても良いと思います。
- 飲みに誘う頻度はどれくらいが普通?
-
関係性にもよりますが、四半期に1回程度が無難と言えます。
ただしその際も、強制的にならないように注意が必要です。
- 部下が飲みを断ってきたら、評価に影響させてはダメ?
-
仕事の成果に応じて評価はつけるべきで、飲み会に断られたからと言って、評価に影響を与えてはいけません。
仕事の評価はあくまでも仕事の成果を基準にすべきで、飲み会参加の有無に影響されてはダメです。
- 頻繁に飲みに誘うと、パワハラ・セクハラになりますか?
-
部下との関係性や誘い方、場所によっては、パワハラ・セクハラのリスクとなります。
特に異性の部下をサシ飲みに誘う場合には、職場の周囲の視線なども気にする必要があります。
まとめ:上司としての賢い行動とは?
現代の上司と部下の関係性において、互いの立場と個性を尊重しつつ、効果的なコミュニケーションを図ることが求められています。
部下を飲みに誘うことは効果的ですが、コミュニケーションの方法が飲み会だけにならないように注意してくださいね。
以下の点を意識することで、健全な職場環境を築くことができるでしょう。
- 多様性を尊重し、個々の事情に配慮する
- 強制ではなく、選択肢を提供する
- 様々なコミュニケーションの機会を活用する
- 仕事の仲間という関係性を基本としておく
- 誰もが快適に過ごせる環境を整える
これらのポイントを押さえつつ、状況に応じた適切な判断を行うことが、現代の上司・管理者として賢明な行動といえるでしょう。
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